第8弾ともなる今回のターミナルは、「トリシューラの鼓動!!」。目玉は、タイトルにもなっている「氷結界の龍 トリシューラ」。設定的にも、パック進出的な意味でも、ここまで皆勤賞だった氷結界はターミナルから姿を消してしまうのだろうか。また、ジュラックが隕石によってか姿を消した代わりに、フレムベルが炎属性枠として装いも新たに舞い戻ってきた。
何気に、ノーマルレア枠が2枚になったことにも注目したい。インフェルニティ枠は残念ながあら「デーモン」ではなく、「ネクロマンサー」だった。私はデーモン来ると思ってたんだけどなぁ。
そういえば、私の友達でよく名前も挙がるY君は、1回目で「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」を出した。何という。
●ネオフレムベル・オリジン
ネオとなって帰ってきたフレムベル。面倒になったのか、以前はばらけていた種族も全て炎族に統一されている。その方がデッキを組む側としてはやりやすいので、まぁ良いのだが。
フレムベルには何気にレベル2チューナーがいなかったみたいなので、これで「真炎の爆発」からの調整もまた楽になった。いつものように、と言ってしまうと非常に可哀相なのだが、効果は気にせずフレムベルのレベル2チューナーとして扱うのがベターだろう。
ちなみに、ネオフレムベルの特徴は相手の墓地の枚数操作のようで、それの枚数によって効果を得たり、そのために相手の墓地を除外したりする効果を持ったモンスターが多い。強いかどうかと言われると怪しいが、墓地依存する一部のデッキには非常に嫌らしい相手となるだろう。正直戦いたくないです。
●ネオフレムベル・ヘッジホッグ
戦闘破壊の効果も悪くはないように思えるのだが、「混沌の呪術師」と同じ効果だよって言われるとやっぱり微妙なのだろう。鬱陶しいだろうけど。それよりもメインとなるのは効果破壊された時のフレムベルサルベージだろう。フレムベルは「守備力200」、「守備力200以下」、「レベル4以下」、「炎属性縛り」のあるなしがカードによって結構ばらばらなのでややこしいが、ヘッジホッグは守備力200以下の炎属性、レベルは問わない。
基本的には「フレムベル・ヘルドッグ」でリクルートできる範囲に加え、特殊召喚不可能なモンスターが何体か効果の適用範囲に入る。「神炎皇ウリア」とかね。「リミット・リバース」がフレムベルサーチに早変わりしたりするので、割と必須カードなイメージ。レベル3チューナとしては「フレムベル・アーチャー」よりはこちらの方が優秀っぽい。特に、「エンシェント・ゴッド・フレムベル」をシンクロ召喚するならば、シンクロしやすいのはレベル3チューナー。うむ、大事っぽい。
●ネオフレムベル・シャーマン
アタッカーとして、ヘルドッグの次に「グルニカ」とこのカードとどちらを採用するか、って感じかと思ったが、レベル3なのか。ネオフレムベルを多めにして相手の墓地を減らす戦術をとるのならばこちらだが、基本的にはデッキに入っているほかの非チューナーのレベル比で決めてしまっていいだろう。
●ネオフレムベル・ガルーダ
ノーコストで毎ターンの「D.D.クロウ」は決まれば強力かもしれないが・・・D.D.クロウと違って墓地を対象にした効果にチェーンして邪魔することもできなければ、エンドフェイズってタイミングも微妙。壁として使えなくはないステータスなのだが、逆に真炎の爆発に対応していないのは欠点。他にも蘇生候補は多いだろうから、それほどの欠点ではないにしても・・・フレムベルデッキには必要なさそうに見えるなあ。それこそ、ネオフレムベルデッキ、っていうのなら、だろうか。
●ネオフレムベル・サーベル
「ダーク・アサシン」とかの、状況によってメリットが付いたりデメリットが付いたりするタイプのカード。序盤ならば普通に、2100下級アタッカーとして扱うことができる。が、役割はアタッカーだけだし、安定しないけどうまくいけば2100、ならば安定感があって効果も強力な1900、がいる。というか、ヘルドッグが存在している以上、フレムベルはもうアタッカーは求めてない気がする。
●A・ジェネクス・ケミストリ
手札から捨てる事による属性操作。非常に面白そうなのだが、ジェネクスしか対象にできないのが残念か。チューナーなので効果が使えなくても腐りにくいのは悪くない。というか、どういうタイミングで使うのだろうか。いまいちわかんないや。
●A・ジェネクス・バードマン
A・ジェネクスはすべて闇属性ながら、色んな属性に関わるモンスターがいるが、こいつは風属性。効果の感じもミスト・バレーを意識しているような気がする。フィールド上のモンスターを手札に戻す事で特殊召喚、というのは使い方次第で色々と便利そうだ。こいつ自身もチューナーなので、特殊召喚した後の使い道もちゃんと準備されている。
●A・ジェネクス・ベルフレイム
とすると、こいつはフレムベル、というかネオフレムベルを意識しているのだろうか。炎属性絡みのA・ジェネクスには既に「ボルキャノン」が存在するのだが。というか、ちょっとボルキャノンに似過ぎてないか。
役割としては、アタッカー・・・なのだろうか。こちらは実際、ジェネクスよりネオフレムベルと組んだ方が使い道は豊富だろう。攻撃力アップの参照するカウンターは自身ではなくフィールド上なので、「雲魔物-ニンバスマン」みたく、並べて皆にカウンターを乗せれば攻撃力はどんどんアップする・・・が、100ずつではオマケみたいなものかなぁ。正直、A・ジェネクスに関してはどういう回りをするのかとかわかんないので、ちょっと難しい。
●A・ジェネクス・クラッシャー
こいつは強力だよなぁ、と思う。属性操作なんてしなくてもジェネクス達は闇属性ばっかりなんだから、そうでなくても普通に闇属性デッキに投入できる効果。まずこいつが立っている状態を作らなければならないが、守備力2000なので普通に壁となる。下級アタッカーあたりが攻撃してきたら表向くし、リミット・リバースで立たせて闇属性チューナーを召喚、シンクロすればその流れで「サンダー・ブレイク」がノーコストで発動している。
個人的には今弾の一押しカード。
●A・ジェネクス・リバイバー
シンプルだが、少なくとも、A・ジェネクスの効果と噛み合う要素は見当たらない。要はぷち「ヴァンダルギオン」なので、パーミッションデッキに積みたいところだが、別に特殊召喚したところでアドバンテージは稼いでくれないし、ステータスもヴァンダルギオンみたく単体で使っていけるほどの高さではない。カウンター罠以外にも対応しているが・・・うーむ?
●魔轟神獣ペガラサス
元ネタはペガサス。魔轟神のレベル1チューナーは「チャワ」、「キャシー」が既に存在しているし、このカードは手札から捨てられた時に特殊召喚こそするものの、強制効果ではないのでタイミングを逃す事もあるし、セットなのでシンクロに繋ぐにも難しい。が、効果自体は「おろかな埋葬」なので便利ではある。一応条件として手札の魔轟神を見せる事が必要なのと、少し遅いことから、それこそおろかな埋葬で十分かもしれないが。レベル1の割には守備力は結構高いので、使えないというわけでもない。好みだろうか。
●魔轟神獣コカトル
元ネタはコカトリス。コアトル(ケツァクコアトル)だと思ってたら、もっとシンプルでした。
魔轟神はぐるぐる回して戦闘要員を整えたあとでバトルフェイズに入るので、先頭を介して準備を整えるタイプのカードはいまいち噛み合わないのかな。攻撃力も及第点とはいえ、安心はできないレベル。でもやっぱり、使えないわけでもない。使ってみて面白いかも、ぐらいだろうか。
●魔轟神ディアネイラ
魔轟神のデッキの回し方的には、生贄召喚で出てくるアタッカー、というのは必要とはしていないのだろうが、1体生贄2800というだけでも割と馬鹿にはできない。効果もあって困るものではなく、相手としても魔法を使わなくなるかもしれないが、それはそれで魔法封じとなって良し。ただ、通常魔法にしか対応していないのは少し減点か。面白そうなのだが、魔轟神的にはやっぱり別に必要ないのかなあ?
●ドラグニティ-コルセスカ
レベルも効果も、「ブランディストック」みたいな感じ。要はこいつを装備して戦える、そこそこ攻撃力のあるドラグニティがいれば活躍はできるので、選択肢としてはアリ。効果はブランディストックとは比べるものでもないので、状況に応じて。ドラグニティデッキならば「調和の宝札」に対応したカードは増えて困らないだろうし。
●ドラグニティ-パルチザン
こいつと「ピルム」は手札のドラグニティ鳥獣を特殊召喚して、自身を装備させる効果持ち。高レベルドラグニティは「プリムス・ピルス」と「アングス」だけだし、ドラグニティを装備している時に効果を使えるドラグニティは「ミリトゥム」、「レギオン」ってところか。ミリトゥムから展開、シンクロするならやっぱり「ドゥクス」+「ファランクス」でおk、となりがちだし、活かすならばアングスか。しかし、アングス共々、ちょっと微妙な気はするなあ。
●ドラグニティ-ピルム
「パルチザン」と同タイプの効果。チューナー化よりは便利な、ダイレクトアタック能力を付与するのだが、やっぱりパルチザンと同じく、いまいち使いどころに困りそうな予感がする。ピルムもパルチザンも、調和の宝札似対応してないから事故要員になり得るしね。あとビジュアルがこう、ドライバーみたいで・・・何か悪魔族っぽい。
●ドラグニティ-アングス
プリムス・ピルスに比べると少々地味。まず、このカードにドラグニティを装備させなくてはならない。「ブランディストック」を装備すれば貫通+2回攻撃だが、そこまで狙わないにしても、手間の割に合わない感じがする。ドラグニティの戦闘要員はシンクロモンスターに任せればいいだろうしね。
●ナチュル・スティンクバグ
折角の昆虫族チューナーなのに、地属性はいいにしてもまたレベル3かよっ!
ナチュルに絞った「ゼロ・ガードナー」というか、「バトルフェーダー」というか。そんな感じ。総合的な汎用性だと「ナチュル・バタフライ」に劣るだろうが、ナチュルデッキならば「クリフ」からのリクルート候補に1枚くらい刺しておくと、もしかすると何かピンチを救ってくれることがある、かも・・・!
あ、ビジュアルはナチュルの中では割と好きです。
●ナチュル・マンティス
割と強力。勿論、ナチュルデッキ前提だろうが。「ホーストニードル」の対になるような効果だが、こちらは単体運用が利くこと、何だかんだで特殊召喚よりは通常召喚のほうが機会は多いこと、などから個人的には「マンティス」のほうが少しだけ評価が高い。攻撃力も準アタッカークラスなので、この効果ならば及第点だろう。手札コストにナチュルを要求する性質上、「大樹海」との相性は割と良いけど・・・昆虫デッキで使うにはデッキ内のナチュルの比率が結構多めに必要になるだろう。
●ナチュル・ラグウィード
ナチュルとして見れば2000の壁。効果は使い捨ての「便乗」。うーん、微妙・・・?
こう、相手のドローにチェーンして特殊召喚してみれば、その特殊召喚に使ったカードが「強欲な壺」に化けることになるのだが・・・うーむ。壁が必要なら、かなぁ。
●ナチュル・ホワイトオーク
ちょっと予想してたけどやっぱりスーパーレアだった。「ナチュル・ガーディアン」といい、どうしてこういうのをスーパーレアにするのさ・・・いや、ガーディアン共々イラストはかなり良いんだけれど・・・・・・!
対象をとる効果に耐性のある1800アタッカー、という認識でまぁ間違ってはいないだろう。それも完全な耐性ではなく、自分ターンで「幽閉」とかに反応しても追撃はできず、相手ターンで「洗脳」とかに反応しても出てきたナチュル2体は自壊してしまう。まぁ、これに関してはクリフを絡めればどうにかなるのだろうが。
アタッカーならやっぱり、ホーストニードルに分があるなあ。
●氷結界の軍師
そろそろ統一デッキとしての形が見え始めた氷結界。このカードはその中でも割と中核を担いそうな予感がする。「ガンターラ」の登場から、捨て蘇生を絡めやすくなったので、捨てつつドローができるこのカードは便利なのだ。ステータスは絶妙に中途半端で何とも言えないが。
●氷結界の御庭番
ロック絡みの氷結界。「守護陣」、「大僧正」と組み合わせると・・・ってもう既にwikiに書いてた。まあ当たり前か。
大僧正を使ってると結構効果耐性は欲しくなりがちなんだけど、場持ちには期待しにくそうだしなあ。とりあえず、氷結界はイケメン多いなぁ。
●氷結界の虎将 ガンターラ
そんな氷結界最高のイケメンがこちら、「ガンターラ」さんです。氷結界を統一デッキとして引っ張る実力を持ち合わせており、ガンターラを少し維持するだけで氷結界は強力な布陣が整う。そのためにはまずガンターラをフィールドに出し、守る必要があるのだが。「アトランティス」、「黄泉ガエル」、「大波小波」、方法は割とあるので色々と試してみるといいだろう。2700という攻撃力は低くはないが一歩及ばないので、「強者の苦痛」等のサポートも欲しいところか。
蘇生させる筆頭候補は、破壊耐性の大僧正。そこからはお好みで、「ライホウ」なんかを立たせていけば鬱陶しいことこの上ないだろう。ガンターラで回す構築にするとシンクロが多少難しくなるが、「ブリューナク」やら「グングニール」やらが毎ターン戻ってくるのはかなり恐ろしいはずだ。
●ナチュル・エクストリオ
まさかのナチュルに融合。ワームといい、私が使い出したターミナルテーマには融合モンスターが来るのか。
効果は申し訳ないが残念と言わざるを得ない。素材代用が利かない以上、融合する意味は全くと言っていいほど無い。となると「融合呪印生物-地」だが、ナチュルデッキにわざわざ入れる必要はなさそうだ。個人的には、友達が使っている融合呪印生物と猫シンクロのギミックを両方用いた、地属性シンクロと「コアラッコアラ」を使い分ける獣族デッキならばエクストラデッキに放り込むだけで良いので最も相性が良いと思うのだが。
なお、ビジュアルは非常に可愛くて良し、である。しっかりナチュルのシンクロ・融合はレベル8枠を空けてくれているので、恐らく次にレベル8シンクロが入るのだろう。虎、龍、亀と来ている以上、きっと鳥のナチュルシンクロが。
●エンシェント・ゴッド・フレムベル
効果は強力。出せるのならば、レベル7シンクロ枠の中でも優秀な部類に入るだろう。問題はその出せるのならば、の部分で、炎属性チューナーはともかく、非チューナー側の炎族という縛りは割とかなり厳しい。真炎の爆発に対応している守備力から見ても、とりあえずフレムベルデッキ・・・か。ヴォルカニックデッキにレベル3くらいの炎属性チューナーを放り込んでおいても割と出そうだが。
●A・ジェネクス・トライフォース
やっぱり出た、「トライアーム」が対応してなかった残り3属性分の属性効果を持っているA・ジェネクス。トライアームと違い、どの効果もコストを必要としないのは好感を持てる。「ジェネクス・コントローラー」以外のジェネクスからでもシンクロは可能だが、やっぱりメジャーどころはジェネクス・コントローラーなので、そこからシンクロするならば合わせやすいレベル7であるのも好印象。
ジェネクスよりも、各種属性で統一したデッキにジェネクス・コントローラーを投入する、くらいで案外活躍しそうな効果ばかりで、特にワームと光属性の効果は抜群の相性。選択肢としては全然アリなのでは?
●魔轟神獣クダベ
何故デメリットをつけたし。それでなくてもインフェルニティよろしくな効果は大して必要としていないし、せめてユニコールより攻撃力が高くなければ使おうって気にもならないんじゃないだろうか・・・。
●ドラグニティナイト-バルーチャ
ドラグニティデッキ以外での運用は多分無理だろうが、ドラグニティでは切り札になる。ぱっと見地味かもしれないが、たとえば4体装備すれば攻撃力2800。そこにブランディストックがついてれば2回攻撃。「コルセスカ」がついてれば殴り倒すたびに後続サーチ。一度シンクロ召喚しているドラグニティナイトも装備にできるので、ミリトゥムから蘇生。色々とできます。
問題はシンクロの手段で、「ヴァジュランダ」経由で・・・と思ったら、ドラゴン族同士じゃシンクロができない。うまくシンクロ召喚する手段が鍵になりそうだ。
●氷結界の龍 トリシューラ
目玉だけあって、散々語り尽くされていそうだが、何はともあれ普通に強い。ただ、シンクロに3体使用していることを忘れずに。何も考えずにとりあえず出してきゃいいってカードじゃないし、出せる状況でも強いからって出す前に、その状況「ミスト・ウォーム」のほうがよくない? 1体残してレベル6シンクロ出しといたほうがよくない? ってな風に、ちゃんと状況を見よう。ま、最低でも「邪帝ガイウス」、そこにハンデスとD.D.クロウのオマケがつくわけだし、出しといて損する状況自体は少ないけどね。