ターミナル第7弾、「ジェネクスの進撃!!」。
新鋭の登場は・・・一応は無いか。予想できていたことではあるが、ワームが姿を消した。ジェネクスとA・O・Jは「A・ジェネクス」として統一され、魔轟神は魔轟神獣と獣族になって登場。
氷結界は皆勤賞として君臨し続けていたりする。
●A・ジェネクス・リモート
自身も選択できるため、「スペア・ジェネクス」と合わせてもこれで「ジェネクス・コントローラー」9枚体制。流石に9枚は多すぎると思う。このカードだけ残っても仕方ないので、基本は自身に効果を使ってジェネクス・コントローラーの代わりとなるのがメインだろうか。
●A・ジェネクス・パワーコール
A・O・Jの特性を受け継いだか、A・ジェネクスは全て闇属性。A・ジェネクス全体の特徴としては、(主に自身の)属性操作。リミテッドで登場していた「ドゥルダーク」からちょっと予想はしていたけど。
「パワーコール」は自身と同じ属性の攻撃力アップであり、A・ジェネクス、及びA・O・Jは放っといてもみんな闇属性なので属性をいじらなくとも効果は発揮される。というか、闇属性デッキならば普通に採用候補になり得る。「見習い魔女」の上位互換なのではなかろうか?
●A・ジェネクス・チェンジャー
このカードで属性をいじくって戦うのがきっとA・ジェネクスの基本戦術なのだろう。ジェネクスとして見れば各種ジェネクスのシンクロ条件となっている属性を変えることによるサポート、相手も対象にできるのでA・O・J的には敵を光に変えて効果を発動させるサポート、とうまいことできているなあA・ジェネクス。
効果にはジェネクス等は問わないので、「連金生物ホムンクルス」的な役割をしたり、ジェネクス以外でも属性指定チューナーのシンクロ召還をサポートしたりできる。ちょっと面白そうだ。
●A・ジェネクス・ボルキャノン
炎属性じゃなくて闇属性。あくまで炎属性を利用するだけ。間違えないようにしたい。
このカードはちゃんと炎属性の「ジェネクス」という指定がある。「A・ジェネクス・チェンジャー」の効果はこういう風に活かすようにデザインされたのだろう。自身を炎属性にする、もしくはこの「ボルキャノン」のほうを炎属性にして自身を射出、ということもできる。ジェネクスとしてもA・O・JとしてもA・ジェネクスとしても三者三様の使い方ができる、というのは本当にうまいことやったものだと思う。
効果自体は少なくとも1:1交換でそこそこ大きなバーンもついてくるため、発動が無理なく狙っていけるならば強力。モンスターを2体以上並べる必要があることがどれだけの手間になるか次第だが、数を並べるのはジェネクスは結構得意な分野ではなかろうか。
●A・ジェネクス・ソリッド
このロックマンエグゼ的なデザインがA・ジェネクス達は結構素敵。こいつも自身は闇属性だよ、間違えないように。
ボルキャノンがバーンならこちらはドロー、効果は優秀。ジェネクスデッキならば水属性は「ジェネクス・ウンディーネ」が普通に投入できるので、運用は楽、かな?
ステータスの問題もあるので、こいつの場合はこの「ソリッド」自身を水属性にして自身リリース、のほうが使いやすいかもしれない。
●魔轟神獣チャワ
魔轟神獣はどれも獣族だが、魔轟神と名はついているので各種魔轟神サポートは全て受けることができる。
効果はシンプル。魔轟神関連は似た効果が多く、どことどこがどういう風に噛み合うのかが非常に複雑で、まだ私にはよくわからない。とりあえず、魔轟神獣は伝説上の生物等をモチーフにしているものが多いのに、なぜこいつだけチワワなのか。
●魔轟神獣キャシー
モチーフはケット・シーらしい。なる程。レベル1チューナーとして使うなら、「チャワ」よりこちらのほうが効果に汎用性はありそうだが、逆にチューナーとしてよりも手札から捨てて効果を使われることが多そうだ。とはいえ、「クルス」からの蘇生は楽なので、レベル1チューナー枠ならば便利に活用できるだろう。
●魔轟神獣ケルベラル
モチーフはケルベロス。魔轟神獣どれも可愛いな。効果は「ルリー」と全く同じなのだが、チューナーか非チューナーかは大きな差異。とはいえ、必ずしもチューナーのほうが良いというわけではなく、デッキ内の他の魔轟神のチューナー・非チューナーのバランス次第か。レベル2チューナー代表、「レイヴン」から捨ててもシンクロはできないしね。
●魔轟神獣ガナシア
モチーフはガネーシャ。非チューナーでレベルは3、ステータスは割と高いほう。ただし、その場合フィールドから離れるとゲームから除外されるというのが多少気にかかるところ。魔轟神はクルスを前提にすれば色んなモンスターが手札を捨てるたびに墓地から沸いてくるので、使い回しにくいこのカードはどうなのだろうか。正直、わかんない。
●魔轟神獣ノズチ
モチーフは野槌。日本妖怪。手札を捨てて自身を特殊召還、って意外といなかったのね。「ウルキウス」が近いけれど。「オルトロ」系の香りはするのだが、一気に展開ができるのは事実。手札使いが荒くなるのも事実。手札使いの荒さをカヴァーする効果は魔轟神には充実しているので、悪くないといえば悪くないのかもしれない。やっぱり、未知数。回り方とか実際見てみないとなあ。
●ドラグニティ-ミリトゥム
「ファランクス」が勝手に沸いてくる以上、それ以外のドラグニティに使わなければ意味の無い効果。言い換えれば、全てのドラゴン族チューナーのドラグニティをファランクスに変える、ということでもある。ファランクスとはレベル帯の違うところを狙うべきなのだろうが・・・。少なくとも、自身もアタッカーにはなる程度の攻撃力はある。悪い効果でもないんだろう、たぶん。
●ドラグニティ-プリムス・ピルス
上級ドラグニティ。場に出た時にデッキから間接的にチューナードラグニティをサーチする効果を持つ。ファランクスから一気にレベル7のシンクロに繋げるほか、「ブランディストック」から2回攻撃持ちになったり、とか、実は上級モンスターとしては結構なポテンシャル持ち。特殊召還に対応しているのもまた良い。堅実に強力な良モンスター。
●ドラグニティ-ブランディストック
レベル1チューナーであることよりも、ドラグニティとしての効果のほうに注目したいところ。ただし、このカード自身は他のカードの効果がなければ装備カードになることはできない。簡単に使えるのは「プリムス・ピルス」、「ドゥクス」、「レギオン」、それにシンクロ枠「ヴァジュランダ」。ステータスから見てもレギオン以外のドラグニティが装備する、ファランクスからのシンクロ以外の選択肢としては全然アリ。よりも、とか言っちゃったけど、レベル1チューナーのドラグニティもこのカードのみなので、シンクロ召還のバリエーションもこれでさらに広がることになる。
●ドラグニティ-ジャベリン
戦闘破壊されたらひっつくドラグニティ。ドラグニティ装備状態で効果を発揮するドラグニティは外してしまうレギオンやシンクロモンスターばかりなので、このカードよりもひっつく対象を先に破壊されそうだし、その他のドラグニティとならばYOUさっさとシンクロしちゃいなよ、ってことになるので・・・レベル2チューナー枠はファランクスさん独占かなぁ。
●ジュラック・デイノ
ジュラックの基準である攻撃力1700に加え、それでチューナー。またレベル3チューナーではあるが、こいつの場合は効果もなかなか優秀。って、他のジュラックチューナーも効果自体結構優秀なの多かったね、そういえば。
自身を送って2ドローも可能だし、横の「スタウリコ」が生んだトークンを使うとか、効果自体任意なので使わなくてもいい。1700アタッカーはジュラックには迷うほどいるので、チューナーであることも含めて検討を。
●ジュラック・ガリム
レベル2チューナーなので、「プティラ」と共にジュラック同士で無理なく「ヴェルヒプト」のシンクロが可能になった。殴り倒した相手は除去かハンデスかを迫られるので、普通は1:1交換が成立する。ジュラックのチューナーは、シンクロメインよりも「チュナーとしても使えるよ!」って感じの、普通に戦っていける効果が多いのが個人的には非常に好印象。
●ジュラック・アウロ
こちらはレベル1チューナー。ヴェルヒプトを狙うならこのカードか。何より、優先権を行使することにより、このカードは墓地の下級ジュラック全てに化ける。ちょっと凄い。状況に応じて使い分けることができる、ジュラックデッキの必須カードなイメージ。
●ジュラック・ヘレラ
ジュラックに欲しかった部分のひとつである、使いやすい上級ジュラック。まさにそんなカードの登場である。攻撃力2300は及第点、戦闘に関する効果の多いジュラックだから、「一族の結束」などを併用することを前提にすれば十分。「グリーン・バブーン」のようなポジションであり、「おろかな埋葬」で墓地に送っておくことを前提としていたバブーンと比較すると、こちらには「化石調査」があるのが強み。しっかり手札からも特殊召還できるからね。
条件の守備表示で戦闘破壊される必要がある部分だが、このカードが墓地にある状況で守備モンスターはうかつには殴ってくれないだろうし、殴ってくる時はこのカードを恐れていない時だろう。攻撃表示限定のリクルーター、「ヴェロー」が攻撃表示でも守備表示でもモンスターを繋げるようになったり、と多様な動きを見せるようになるので、これもジュラックデッキでは是非「積み」だと思うのだが。
●ナチュル・バタフライ
何より、ようやく登場した昆虫族のチューナー。ナチュルのチューナーは全て植物族だったため、意識してそうなっているのだろうと思っていたが・・・きたーきたこれー。
「共鳴虫」からリクルート可能なのは当然、「大樹海」により共鳴虫の破壊からサーチし、リクルートしてきたモンスターとシンクロ召還に繋ぐこともできる。共鳴虫からこのカード自体をリクルートした場合、効果の攻撃抑制が生きる。「スパイダー・スパイダー」から蘇生する選択肢としても筆頭候補となる。
地属性なので「人喰い虫」「ゴキポン」等とシンクロして「ナチュル・ビースト」、共鳴虫や「ナチュル・フライトフライ」等とシンクロして「パルキオン」、「スパイダー・スパイダー」や「ジャイアントワーム」とシンクロして「ランドオルス」を呼び出すことができる。闇属性なら「アラクネー」さんになれたのだが、ナチュルなので地属性なのは当たり前、そこは仕方がないだろう。
何にせよ、昆虫族の革命児であることは間違いない。
●ナチュル・レディバグ
このカードが墓地にさえいれば(フィールドにいてもシンクロ召還の際に使ってしまえば)、ナチュルのシンクロモンスターは全て「シンクロ召還されたターン攻撃力が1000ポイントアップする」、という効果を持つと同義。そう考えると面白い効果なのだが、わざわざ下準備をこしらえたりする手間も考えると、リターンがそれほどでもない気はする。ノーコストで墓地から蘇生される以上、使い道もありそうなものなのだが。
●ナチュル・ストロベリー
似たような効果の「ナチュル・ガーディアン」とほぼ同じようなポジション。イラストの差でガーディアン有利。
●氷結界の守護陣
横に攻撃力、もしくは守備力が1600以上の氷結界と並べることができれば、相手だけの攻撃抑制となるのだが、戦術をローレベルに絞ることでもっと簡単にロックをかけることのできる「氷結界の術者」が存在し、ステータス変動や表示形式変更など、こちらのほうが抜け穴も多い。が、しかしそれは戦術次第だろう。お好みで。
●氷結界の破術師
氷結界のショタ担当。氷結界なんでもいるなあ。氷結界に多い魔法使い族なので、そこを活かせる形にするなら出番はあるかもしれない。氷結界の得意とするロックとうまく噛み合えれば強力なのだが、自分にも効果が及ぶのが、なあ・・・。
●氷結界の神精霊
まさかのスピリット、まさかのアンデット族。スピリット共通効果を相手バウンスに変える、という面白い効果をしているが、1回使いきりの効果だし。効果は新しく、面白いが、使いにくいというイメージを持たざるを得ない。
●氷結界の虎将 ライホウ
まさかの二人目の虎将。最上級から上級モンスターになり、比較的使いやすくなった。
ステータスは少し物足りないが、効果はの生かしどころは多い。とはいえ、主となるのは抑制よりもハンデスだろう。モンスター効果でぐるんぐるん回すデッキには面白く刺さるかもしれないが、魔法・罠には無力。そこは他の氷結界の力を借りて守ってあげたい。とりあえず、「グルナード」さんよりはあきらかにイケメンである。
●A・ジェネクス・トライアーム
レベル6なので、3つの効果を全て付与しようとするのは困難だし、1ターンにどれかひとつしか使えないのでそんな必要もないだろう。A・ジェネクスの属性操作を意識せずともジェネクス・コントローラーを使う新たなシンクロ候補で、ウンディーネとシンクロすればぷち強い「賢者ケイローン」、採用率は低そうだが「ジェネクス・ワーカー」とシンクロすればハンデス、「ジェネクス・ドクター」を使えばA・O・Jよろしく光メタ効果となる。どれも決して弱くはないし、そういう使い方もできるだろう。
次回のターミナルで残りの炎・地・光に対応した効果持ちのA・ジェネクスが登場するんだろうなあ・・・。
●魔轟神獣ユニコール
レベル4シンクロだが、魔轟神ならそんなに難しい話ではない。効果だが、手札の数なんて相手はいくらでも調整できるので、常に効果を維持するのは難しい。だが、シンクロ召還したターン、自分のターンならば相手に手札を合わせるのはさほど難しいことではない。罠、モンスター効果を恐れることなく攻めに転じることができるモンスターとして、レベル4の割には高めな2300という攻撃力は活かせるはずだ。永続効果には無力なのは注意。あと、「サンダー・ブレイク」等の手札コストを必要とする罠で相手と手札枚数がズレてしまったり、なんてことにも注意。
●ドラグニティナイト-トライデント
エクストラデッキのピーピング&破壊というのはほぼ前例が無く、面白い効果なのだが・・・そのためだけに自分フィールド上のカードをコストにしなければならないのは難しいところ。ドラグニティなら再利用も容易だし、墓地に送っても問題ないような装備カード扱いのドラゴン族チューナーが多いので、うまく利用してやりたいところだが・・・。
●ジュラック・メテオ
スペースゴジラ。最近のジュラックは何か、凄いかっけぇ。
「ブラック・ローズ」との主な差異は3つ。まずはチューナー蘇生。これにより、自分だけは巻き返しの準備ができ、さらにジュラックのチューナーには「ジュラック・アウロ」がいるので、実質墓地の下級ジュラックなら何にでも繋ぐことができる。これはブラック・ローズよりも強力である。次に、効果が強制発動である点。このカードの折角のステータスで戦うことはまず無理なのだ。とはいえ、戦闘用のシンクロなら「ギガノト」の方が良いし、このカードをシンクロ召還する以上流すつもりだろうから、言うほどのことではないかもしれない。やはり最大のポイントは素材の指定だろうか。ジュラックチューナー+恐竜族なのはジュラックデッキならば問題ないとして、3体以上の数を並べるのって恐竜族は苦手かもしれない。低レベルチューナー+高レベル恐竜族の2体でもシンクロ可能であれば、もう少し使いやすくなったかもしれないのだが。
●ナチュル・ランドオルス
3体目・・・じゃなかった、4体目のナチュルシンクロモンスターにして、岩石族初のシンクロモンスター。だけど、岩石族にはまだチューナーはいないし、対モンスター効果には「コアキメイル・ガーディアン」が既に存在するので、あんまりこのカードの出番はなかったりする。
コストが魔法カードと限定されているのが少し使いづらい原因だろう。レベルに対するステータスはやや低めといったところで、他のナチュル2体がデッキや墓地といった、直接アドバンテージを失いづらい軽いコストであったことを考えると、どうしても見劣りしてしまうか。弱いというわけじゃないんだけどね。